時間額は964円に引き上げ(28円の引上げ)が適当、大阪地方最低賃金審議会

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もうすぐお盆休みですが、皆さん予定は決まりましたでしょうか?

実家へ帰省、国内や海外旅行などいろいろあるかと思いますが、リフレッシュできると良いですね。ただ、台風が接近しているようですので、遠方に行く場合は、それがちょっと心配ではありますが。

ちなみに、当事務所ですが、8/10日(土)~8/15(木)まで夏季休業とさせていただきます。メールでのお問い合わせは休業期間中も受け付けておりますので、ご依頼等ありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。(8/16(金)以降順次対応させていただきます。)

さて、先日厚生労働省から「令和元年度地域別最低賃金額改定の目安」が公表されました。既に各メディアを通じてご覧になっている方が多いとは思いますが、引き上げ額が今年も大きくなっていますので今一度チェックしておきましょう。

★各都道府県に適用される目安のランク 

*()内は引上げ額の目安

Aランク(28円)…埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪

Bランク(27円)…茨城、栃木、富山、山梨、長野、静岡、三重、滋賀、京都、兵庫、広島

Cランク(26円)…北海道、宮城、群馬、新潟、石川、福井、岐阜、奈良、和歌山、岡山、山口、徳島、香川、福岡

Dランク(26円)…青森、岩手、秋田、山形、福島、鳥取、島根、愛媛、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄

上記ランクをみると、大阪はAランクですので、Aランクの最低賃金の目安28円を今年(現行)の最低賃金936円に加算すると、936円+28円=964円となります。

最低賃金は、上記の目安額を参考にしつつ、各地方の最低賃金審議会で調査審議、最終的に各都道府県の労働局長が地域別の最低賃金額を決定する仕組みとされていますが、大阪労働局は8月5日、大阪地方最低賃金審議会から「時間額を964円に引き上げること(28円の引上げ)が適当である。」との答申を受けたとホームページ上で公表しましたので、恐らく28円の引き上げ(964円)で決定するものと思われます。(*補足 改定された最低賃金は概ね10月から適用になります。(都道府県により時期は異なりますのでご注意ください。)

注)最低賃金の決定から効力発生までの詳細な流れは、厚生労働省HPからご覧ください。

厚生労働省報道発表資料→令和元年度地域別最低賃金額改定の目安について

改定後の最低賃金で賃金が足りるかどうか、コストアップはどの程度が見込まれるか、コストアップ分をどう対応するかなど、秋にはこれに加えて消費税の増税もありますので、各企業で早い段階で検証し、対策を進めていく必要があるでしょう。