熱中症対策は本格的に暑くなる前に進めていきましょう

こんにちは。

小野社会保険労務士事務所の小野です。

5月になりましたが、最近は本当に暑い日が増えてきましたね。スーツのジャケットを脱いでも暑いくらいです。今の時期からこんなに暑いと夏本番はどうなるんでしょうか・・・。

さて、今回はもうすぐ夏ということで、熱中症対策についてご紹介したいと思います。熱中症対策は夏本番を迎える前の対策もとても重要ですので、今の時期からできることは進めていきましょう。

細かく書くといろいろとあるのですが、簡単に熱中症対策の例をまとめると、以下のようなものが挙げられます。

★熱中症対策の例
①作業環境管理
・WBGT値(暑さ指数)の低減
・休憩場所の整備
→高温多湿な環境な熱中症を発症しやすくなります。作業場所の近くに涼しい休憩場所を確保しましょう。

②作業管理
・熱への順化期間を設けるように努める
・水分と塩分の摂取
→自覚症状の有無に関わらず、こまめに水分と塩分を摂取しましょう。

③健康管理
・健康診断結果に基づく対応
・日常の健康管理
→糖尿病や高血圧症などの疾患、睡眠不足や飲酒も熱中症の発症に影響を与える恐れがあります。日常の健康管理について指導を行いましょう。

④労働衛生教育
・作業を管理する者への緊急時の救急措置などの教育
→作業を管理する者には熱中症の症状や予防方法、救急措置の教育を行いましょう。

⑤救急措置
・緊急連絡網の作成と周知
・現場での救急措置
→病院や診療所の連絡先を事前に把握、緊急連絡網を作成し、周知しておきましょう。

なお、大阪労働局では、職場における熱中症の予防のため、5月から9月まで「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施、熱中症による死亡ゼロを目指す取り組みを行うとしています。

熱中症対策は早めが肝心です。大阪労働局では、予防対策のチェックリストを設けたクールワークキャンペーンに係るリーフレットを公開、また、5月以降、4回にわたって無料セミナーの開催もあるようですので、上手く活用して、熱中症予防対策を早めに進めていきましょう。

参考リンク:大阪労働局報道発表資料「熱中症死亡ゼロを目指して」

https://jsite.mhlw.go.jp/osaka-roudoukyoku/content/contents/300423-press-chingin.pdf