ハラスメントに関する相談が立て続けに

こんにちは。

小野社会保険労務士事務所の小野です。

労働保険の年度更新が始まりましたが、準備は進んでいますでしょうか。申告と納付の期限は7月10日(火)です。もうすぐ社会保険の算定基礎届もありますので、できるだけ早めに終わらせてしまいましょう。

さて、ここ最近、1週間ぐらいの間にハラスメントに関する相談が4件ほどありました。セクハラ、パワハラ、その両方です。お客様からの相談案件ですので詳しいことはここでは書けませんが、正直言ってかなり悪質なものもありました。

一旦全ての案件はお客様と相談しながら解決できてはいますが、ただ、過去ハラスメントの相談を受けてきた経験からすると、まだ予断を許さない、というのが私の感覚です。

このセクハラやパワハラといった(最近はマタハラなどもありますが)ハラスメント、一般的にもよく言われることですが、実務でよく相談を受ける者からすると、職場内でできる限り防止するには次の2点が凄く大事なのではないかと思います。(この他にもありますが、私の経験上この2点は特に大事だと思います。)

①教育、研修

②相談窓口

①については、管理職の教育や研修が最も大事だと思いますが、組織で仕事をする以上、必ず上司や部下、同僚などと関わりますし、実際に相談を受ける際、管理職(課長や部長など)からのハラスメントに関する相談というのはあまりなく、多いのは管理職より少し下の層(主任や係長、リーダーなど)からのハラスメント相談です。(あくまで私のところにくる相談ではありますが。)

理由として一つ考えられるのは、恐らくその管理職より少し下の層(主任や係長、リーダーなど)に対する教育や研修が少し不足していて、意識付けがあまりできていないのではないのかなと思います。研修をする場合は管理職だけではなく、やはり全体に対して行うことが重要かと思います。

②についですが、これは可能であるならば外部の窓口を活用することをお勧めします。大企業ではそうではないのかもしれませんが、中小企業の社内の相談窓口はやはり心理的に相談しにくいと思います。相談したことがばれたら困る、通報した自分が不利になるんじゃないか、人間そう考えるのが自然です。(本来そう思わせてはいけないのですが、従業員の立場からすると難しいと思います。)

なので、できるだけ気軽に相談できる外部の窓口を活用する方が良いと思います。

さて、いろいろ長くお伝えしましたが、ハラスメント対応や防止策で具体的にどうしたらいいかわからないという場合は、個別の事情も踏まえてアドバイスしてくれると思いますので、顧問社労士などの専門家に相談してみて下さいね。